2012年2月3日金曜日

鼻歌でクイーン

クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」をたった一人で楽器からコーラスから全て演じてしまうという、驚嘆すべき映像がYouTube にアップされました。


妻にリンクを送ったら、見終わって一言。
「すごいねえ。クイーン要らないじゃん。」

いやいやいやいや。おいおいおいおい。な~んてこと言うんだね、君は。いくら愛する伴侶でも、それは聞き捨てならないぞ。PCもCDも無かったアナログの時代に、これほど複雑で芸術的な楽曲を創り出し、何百回という多重録音を繰り返したことだけでも賞賛に値するだろう。それにフレディ・マーキュリーのあのねっとりした独特の声が、この曲の聴かせどころでしょうが。草葉の陰で、彼がむくれてるぞ…。

さて、今日はカマリロ支社へ出張してました。午前中の仕事を終え、マイク、カール、ケリー、そしてジェシカと一緒にランチへ出かけようと二階のエレベーターホールに集まった際、半袖Tシャツからむき出した両腕に広範囲の刺青をした二人連れの男とすれ違いました。ふと見ると、バルコニーのタイル張り工事が進行中です。業者の皆さんだったのね。

「もうさあ、あいつらうるさくて仕事にならなかったよ。」
と、カールがこぼします。彼のオフィスはバルコニーのすぐそばなのです。
「でもそんなに大きな音じゃないでしょ、タイル張りなんて。」
と私が言うと、
「いや、あいつら歌いながら作業してたんだよ。」
「何歌ってたの?」
とマイク。
「それがさあ、ボヘミアン・ラプソディ歌ってやがるんだよ。しかもだ、二人揃ってとんでもない音痴なんだぜ。」

ボヘミアン・ラプソディを二人で口ずさみながらタイル張りに励む刺青の男たち…。それは是非見てみたかったなあ。

4 件のコメント:

  1. プロミュージシャンだか、なんだかわかりませんが、パソコンに打ち込めば、ある種のカラオケ状態になるのか・・・。
    力作と思いたい一方、当時の「ホンモノ」を擦り切れるほど聞いた身としては、賞賛したいやら、うさんくさいやら。いずれにしてもすごいはすごい。
    ようは、タイル張りのおっちゃんまで、この歌が好きだってことが、「本当にすごいこと」なのです!

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  2. 「ママミアママミア」の数秒後の超高音を、彼がちゃんと出したのにはぶったまげました。ロジャー・テイラーにしか出せないと信じてたので。

    でも、一昨日車の中で繰り返し練習してたら遂に出ました。コツは、気道を思いっきり開くこと。いやあ気持ち良かった。

    ほんと、この曲はすごいよ。

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  3. 小林克也のナレーションで「あの時はテープが擦り切れるかと思ったヨ」とブライアン・メイのインタビューを翻訳してた、Sony History of Rock'n Roll が懐かしいね。

    オイラ的には「今さらボヘミアンフラプソティでもないデショ」と言って、フレディの追悼にQeenⅡのA面を全部かけた渋谷陽一のセンスに共感するが(笑)

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  4. 渋谷陽一だってきっと、レコードが擦り切れるほどボヘミアン・ラプソディーを聴きこんだに違いない。誰が何と言おうと、これは偉業でしょ。

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