“Let me give you a snippet.”
「Snippetを話すね。」
ふと今日の午後、この疑問を思い出して同僚シャノンにぶつけてみました。
「スネペってさ、概要(Summary)のこと?たとえばさ、セミナーに参加してきた人が会社に戻ってスネペを話す場合、セミナー全体のあらましを話すわけ?」「違うわ。そういう使い方をする人もいるかもしれないけど、間違いね。ほんの一部、という意味よ。」
「え?そうなの?」
そこへ、隣のキュービクルからステヴ(人類学者)が上半身だけ振り向いて補足します。
「Snip (スネプ)は短く切り取る、という意味だから、Snip it (スネプ・イット)を縮めた結果そういう単語になったんだと思うよ。」
な~るほど。「ポストイット」みたいな感じね。
「一番いいところって意味になるの?」「ううん。切り取り方はその人の自由よ。つまんない部分を切り取る人もいるかも。」
と、シャノン。それで分かりました。私の和訳はこれ。
“Let me give you a snippet.”「ほんのさわりだけ話すね。」
「じゃさ、何か例は無い?ほら、ステヴはよく人類学系の調査に出かけるでしょ。それを僕らに話してくれるっていう想定でさ。」
するとステヴは「いいのがあるよ。」と言って全身をこちらを向けて話し始めました。
「こないだの調査でさ、一緒に組んだ年長の専門家がいてね。彼が食事中に自分の体験談を披露してくれたんだ。」
コロラド川沿岸の砂漠の村に、砂に穴を掘って住んでいる部族Sand People(サンドピープル)がいるのだと。彼らの身長は1メートルに満たない。巨大な頭部と短い四肢、そして太鼓腹が特徴。滅多に姿を現さないが、水を溜めた鉢を地面に置いておくと、夜中に穴から這い出してくる。ある家の地下にサンドピープルが棲みついてしまい、夜な夜な物を盗んで行くため、その専門家が呼ばれて彼らを追い払ったのだとか。
「ええ?それ、ホントの話なの?」
「彼は大真面目だったよ。」
「じゃ、その人はサンドピープルを目撃したわけだね。」
「そう言ってたよ。姿かたちはテレタビーに似てるんだって。」
「て、テレタビー?」
う~ん、強烈な話だなあ。「彼は大真面目だったよ。」
「じゃ、その人はサンドピープルを目撃したわけだね。」
「そう言ってたよ。姿かたちはテレタビーに似てるんだって。」
「て、テレタビー?」
“That’s a snippet of my field trip.”
「それが僕の出張話のほんのさわりだよ。」
思いっきり眉唾っぽいんだけど、お陰でsnippet の意味が理解出来たのでした。
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訂正です。
文化庁のウェブサイトによると、「さわり」とはもともと義太夫などの「聴かせどころ」つまりクライマックスを意味する言葉だとのことです。「ほんのさわり」は間違った日本語だったのですね。すみません。「ほんの一部」と訂正させて下さい。
(09/30/14)
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訂正です。
文化庁のウェブサイトによると、「さわり」とはもともと義太夫などの「聴かせどころ」つまりクライマックスを意味する言葉だとのことです。「ほんのさわり」は間違った日本語だったのですね。すみません。「ほんの一部」と訂正させて下さい。
(09/30/14)
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