2012年10月22日月曜日

Get the point across 言いたいことをしっかり伝える

三年ほど前、熟練PMのジムと話していた時、経理のMさんとの意思疎通がどうもうまくいかないんだよね、という話題で意気投合しました。彼女は思い込みが激しいのか、意図を誤解したまま突っ走ってしまう傾向があるのです。

「請求書の構成について質問した時も、こちらの聞いたことには全く答えてもらえなかったんだよ。彼女も延々と喋るんだけど、一時間以上会話したにもかかわらず、何を言いたいのかとうとう分からなかったんだ。」
この時ジムの使った表現がこれ。

“She couldn’t get the point across.”
ふうむ。

"Get the point across."
イント(point)を、向こう側へ(across)、到達させる(get)。
解説するまでもないほど「文字通り」の言い回しなのですが、じゃあ使えるか、と言われるとこれがなかなか難しい。結構クールなフレーズなので、その日以来、使うチャンスをずっとうかがっていました。

今日の午後、同僚マリアと廊下で会った際、藪から棒に、
「サミュエル・ジャクソン知ってる?」
と聞いて来ました。

「もちろん知ってるよ。パルプ・フィクションでは強烈な役だったよね。」
と答えると、彼が最近オバマ大統領のための応援ビデオに出演した、という情報を教えてくれました。

「これがもう最高なの。要チェックよ。」
さっそく自分のオフィスに戻ってグーグルし、鑑賞。内容は、選挙に無関心な家族に対してサミュエル・ジャクソンが凄みの効いた顔で喝を入れる、というもの。Wake the fxxk up! 「ぱちっと目を覚ませ!」というキメ台詞が頭に残るビデオで、最後のシーンではまだ幼い少女までが、このフレーズを叫びます。観る者を笑わせつつ、しっかり共感させる仕掛け。見事な出来栄えです。
http://youtu.be/og35U0d6WKY

 感想を述べるためにマリアのオフィスに戻り、
「あそこまできわどいセリフを、あんな小さな女の子に言わせちゃって大丈夫なのかね。」

と心配すると、

「ギリギリってとこよね。私もびっくりしたわ。でもそうやって観る人を驚かせるのがそもそもの目的なんじゃない?」
「そうだね。あの子の最後のメッセージ、すごかったね。」

そこで満を持して、例のフレーズを打ち込みます。
“She got the point across.”
「あの子の言いたいことは伝わったよ。」

マリアも深く同意して、
"She did. Didn't she?"
と笑いました。

またひとつ、クールな英語表現をモノにしました。

4 件のコメント:

  1. 昨日まで、動画が見れたのに・・
    (途中までしか見てないのに)

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  2. どうやら著作権の関係でカットされちゃったようですね。代わりにリンクを貼っておきました。どうでしょう?

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  3. 動画見れました。ありがとうございます。


    さて、大統領選挙も終わりましたね。

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  4. どういたしまして。
    大統領選は、プロ野球日本シリーズみたいな盛り上がりでした。

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