昨日の電話会議中、次回の打ち合わせのスケジュール調整をしていた時、誰かが
“What about next Wednesday?”
「次の水曜ではどう?」
と言いました。昨日は月曜。素直に考えれば、これは明らかに明後日のことです。しかし予想通り、
「それは今週のこと?それとも来週のこと?」
という確認の質問が飛び交いました。
このnext (次の)という言葉ですが、単純なようで実は混乱の元になることの多い単語なのです。理由は簡単。それは、「翌週の」という意味にも取れるから。それなら“This Wednesday” ではどうなのか?これまた、「ついこないだの水曜」という過去の話でも使えるし、「今週の」とも解釈出来る。一体アメリカ人は、どう判断しているのでしょうか?
会議が終了し、給湯コーナーに行った際、総務のトレイシーに意見を聞いてみました。すると私の質問を聞き終わらないうちに、「よくぞ聞いてくれた」という表情で、
「そうそうそうそう。私、いつも聞き返すのよ。それは今週の水曜のこと?それとも来週?って。」
「そうでしょ。例えば今日の段階でNext Sunday と言ったら、大抵の人は今度の週末の日曜を思い浮かべるけど、金曜の午後になって、Next Sunday にパーティーやるから来てよ、と言われたら迷うよね。」
トレイシーは、ちょうど隣にいたIT担当のエリックに、
「あなただったらどう受け取る?」
と尋ねました。
「俺なら今週末の日曜だと思うな。Next ってさ、次に来るってことだろ。」
「私は来週だと思う。だって今週なら This Sunday って言うはずだもの。」
「意見が分かれるね。」
と私。
「駄目な言語よね、英語って。」
と笑うトレイシー。
で、10分ほど話し合った後に出した我々の結論がこれ。
This Sunday とか Next Sundayは紛らわしいので、「This coming Sunday(今度の日曜)」とか「Sunday, the following week(来週の日曜)」などと長めに表現する。もしくは「Sunday, the 30th 」などと日付を添えて明確化するべし。
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初めまして。映画の仕事をしているのですが、翻訳も請け負っており、調べ物をしていてこちらのブログにたどり着きました。以来、毎回更新を楽しみにしています。
返信削除今回の内容は常々疑問に思っていたことだったので、思わずコメントしてしまいました。出張先で多くの欧米人と英語で接するのですが、「いつまでいるの?」というお決まりの会話に、彼らは決まって「Wednesday」と答えます。ちなみに私は「15日」と日にちで答えます。2週間の滞在だと水曜日は2回あり、どちらの水曜日だかわからないから。でも彼らはもはや「next」さえつけません。これには仕事を始めて20年近く経った今も慣れることができないでいるのですが、アメリカ人も迷うことがあるんだと目からウロコでした!これからは私も長めのセンテンスで対抗しようかな。
かぼすさん、
返信削除コメント有難うございます。同じような経験をされているのですね。こういうことって学校で習わないので、実際に体験しないと分かりませんよね。
翻訳の仕事をされているような方に「楽しみに」されているなんて、緊張しますが嬉しいです。できるだけ頻繁に更新しようと思います。