サウスカロライナ支社のテッドが、協力会社のアレックスとのやり取りメールを転送してきました。プロジェクトのスケジュールを更新する上で、協力会社の情報は不可欠。アレックスとの顔繋ぎをはからってくれたのです。興味深かったのは、彼らの対話の一部。
まず、テッドがこんな要請をしています。
Can you give us some written summary on a bi-weekly basis?
バイウィークリーで(進行中の業務の)概要を報告してくれないか?
アレックスの返信がこれ。
You said bi-weekly. That's twice a week. Did you mean every two weeks to send an update ?
バイウィークリーって書いてたけど、そりゃ週に二回ってことだよね。それとも隔週で報告しろって意味だったの?
これに対し、テッドが冗談混じりに切り返します。
Alex, bi-weekly is every two weeks, but if you would prefer to do updates twice a week that would be acceptable.
アレックス、バイウィークリーは隔週のことだよ。でも、もしそうしたいなら週に二度報告してくれても構わないよ。
この “Biweekly” という単語は実に紛らわしく、辞書を引くと「隔週」と「週二回」という全く違う訳が、仲良く肩を並べているのです。そんないい加減な話があるでしょうか?
ちょうどラスベガスから出張していた同僚のエリカに、どちらが正しいか聞いてみました。
「それは隔週でしょ。私たちの給料もバイウィークリーに支払われてるじゃない。」
それから少し考えて、
「ちょっと待って。でも、週二回という意味で使われてるのを聞いたことがあるわ。辞書引いてみるわね。」
オンラインの辞書で意味を確認したエリカが、息を呑みました。
「あら。両方正しいみたいよ。え?どういうことかしら?」
まるで狐につままれたような表情。
この後、マリアとエドも加わって議論したのですが、辞書に二つ意味が載っている以上、どちらか一方に軍配を挙げるわけには行きません。誤解が生じないよう、隔週の場合は “Every two weeks”、週二回の場合は “Twice a week” と言い換えた方が得策だろう、という結論に達しました。
「俺は週に二回給料貰っても構わないけどな。」
とエド。
「私も!」
と嬉しそうに笑うエリカ。
いや、そういう話じゃないんだけど…。
2012年3月29日木曜日
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またもや「合点!」です。英語の契約書で会計報告期を「bi-annually」としたら、相手方から「少な過ぎる!」と指摘されたことがあります。年2回提出するつもりだったのに…。通じる時もあるので、変だなとは思っていたのですが、どちらも正解だったとは!
返信削除英語ってもっとspecificな言語かと思っていたのですが、意外と違うんですね!
それもエドやエリカとの会話に登場しました。semi-annual と言えば誤解は無いだろう、とのことでした。でもそんに曖昧なんだったら、どうしてbi-annualなんて言葉が普通に流通してるんだろう?
返信削除とっても不思議です。
初めまして。
返信削除いつも楽しく拝見しております。周囲にも読んでもらいたいと思い、Facebookにてシェアさせていただきました。
これからもそのユーモアあふれる文章で、日々のエピソードを綴って下さい!
有難うございます。街の外れでひっそり営業してるバーの店主みたいな気分でやってるので、喜んで下さっている方がいるというのは嬉しいものです。またお立ち寄り下さい!
返信削除ははは、街外れのバーですか(笑)
返信削除訪れたくなるわけだ…!