2011年11月14日月曜日

Hodgepodge ごちゃ混ぜ

5月から、週3、4日のペースでダウンタウン・サンディエゴ支社に詰めています。助っ人としてPMを任されているため、いわば傭兵。別の事務所に自分のメインオフィスがあるため、更にもうひとつオフィスを構えるということは許されません。あくまで暫定的に、空いたスペースを渡り歩く暮らし。

9月まで間借りしていた5階のキュービクルは、ジュリーという中堅PMの陣地。彼女が育児休暇から戻って来たと同時に、私は5階から6階へと押し出されました。これまでは生物環境系の専門家に囲まれていたのですが、6階の連中はちょっと毛色が違うことに気づきました。

ステヴ  人類学者
フェリース 経済効果分析の専門家
ジェシカ  住民説明の専門家
ジル   建築史の専門家
ジョーン  グラフィック・アーティスト

今日の午後、会議の切れ目で5分ほど時間が空いたので、ジルのオフィスに立ち寄って彼女の業務内容について質問してみました。
「多いのは高速道路の拡張事業がらみね。工事予定エリアに近接する建造物を調査して報告するのよ。自治体から、管轄内の歴史的建造物をくまなく調べてくれって依頼されることもあるわね。そういうのは、文句無しに最高の仕事よ。」

世の中には色んな仕事があるんだなあ、と感心することしきり。
「それにしても、このフロアって全く違う業種の人たちが寄り集まってるんだね。」
とコメントすると、ジルがニコッと微笑んでこう言いました。

“It’s really a hodgepodge.”
「ほんと、ホッジポッジよね。」

おお、この単語、過去に何度も聞いてるぞ。なんだっけ?帰宅後、さっそく調査。

hodgepodge (ホッジポッジ)は hotchpotch (ホッチポッチ)の変化形だそうで、そもそもは hochepot が語源。hoche(シェイクする)pot(ポット)、つまりスープのこと。日本語にすると「ごった煮」ですね。で、それが転じて「ごちゃ混ぜ」とか「混乱した状態」を指すようになったらしいです。ジルが言わんとしていたのは、こういうことですね。

“It’s really a hodgepodge.”
「ほんとにごちゃ混ぜよね。」

2 件のコメント:

  1. それは、ひょっとすると、グッチ裕三さんがその昔NHK教育(最近ではEテレという)「ハッチポッチステーション」も、そういうことなのかな。

    それともう一つ。「日本語でいう」ダイバーシティってやつかね?多様性ともいう。
    最近、日本ではこの手の英語(カタカナ)が多く、辟易です。

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  2. そういえばあの番組、種種雑多な試みを盛り込んで、楽しかったね。タイトル、ようやく意味が分かった。

    母国語を豊かに使おうじゃないかという運動、そのうち始まるんじゃないかな。みんなうんざりしてるだろうから。

    うちの息子の日本語補習校は毎週土曜日にあるんだけど、彼がある日持ち帰った学校便りに「土曜日は日本語デーです。」と書いてあるのを見て、ずっこけました。

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