火曜日の正午、アーバイン支社で打ち合わせがありました。時間通りに会議室に到着すると、座っていたのはリサだけ。
「エリックもミケーラも、突然来られなくなっちゃったのよ。今、電話会議をセットするわね。」
会議のテーマは、今月末にスタートするPMトレーニングの内容を詰めること。作業分担は次の通り。
People Management エリック
Risk Management サラ
Marketing マイク
Product Delivery 私
Finance ミケーラ
「マイクは今、超多忙だぞ。きちんと期限通りにスライドを仕上げてもらうのは至難の業だな。」
と、電話の向こうでエリックが困り顔。この時、彼がこう言いました。
“Who’s going to be the bird dog for him?”
「誰が彼のバードドッグをする?」
え?バードドッグ??とりいぬ?…うなぎ犬なら知ってるんだけど…。
この言葉が頭にずっとひっかかって、残りの議論にあまり集中出来なかった私。電話を切るや否や、リサに質問をぶつけました。
「う~ん。そうね。確かに不思議な言葉よね。」
なんだか自信なさそう。
「鳥みたいに空高く飛んで、犬みたいに追いかける、とか…。」
意外なことに、意味を知らないみたい。恥をかかせても悪いので、追究するのを止めました。
そして今日、オレンジ支社で物知りのトムと会ったので、彼に尋ねてみました。
「ああ、それは猟犬のことだよ。猟師が鳥を撃ったら、猛然と駆けて行って獲物をくわえて戻ってくる犬。つまり、誰かをしつこく追い回して仕事の成果をゲットして来る奴のことだね。ネガティブにもポジティブにも使われるよ。」
な~んだ、そうか。「上半身が鳥」という犬を勝手に想像してた。エリックの発言を思い切り意訳すると、こういうことでしょう。
“Who’s going to be the bird dog for him?”
「誰が彼の担当編集者になる?」
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