2013年12月10日火曜日

Bio Break バイオ・ブレーク

先週の金曜、同僚のジェイソンとランチに行こうという話になりました。さあ出かけようという段になって、彼がふと思い出したようにこう言って姿を消したのです。

“Let me take a leak.”

ん?一瞬戸惑う私。「リークして来る」?何だそりゃ?リークって「漏らす」だよな…。

三秒ほど考えて、ようやく分かりました。これは、

「しょんべんして来る。」

という意味ですね。すっきりして戻ってきたジェイソンが、

「さ、行こうか。」

と微笑みます。

あとで同僚マイクに、このフレーズの説明をお願いしました。

「それはよく使う言い回しだね。Let me take a dump.(ダンプして来るね)だと大の方になるんだよ。」

と笑うマイク。

「なんでTake a で始めて名詞形のLeakで受けるのかな?動詞のLeakじゃダメなの?」

と私。

マイクによれば、“Let me go leak.” だと「お漏らしして来るね」になってしまっておかしいのだそうです。

「これって男女とも使える表現なの?」

「いや、男だけだと思うよ。」

「そうなの?なんでかなあ。どっちもリークはするのにさ。」

念のため本日、若手の女子代表、同僚サラに確認してみました。

「そんな下品なセリフ、女性は使わないわよ。男性だって、職場では普通言わないんじゃない?もしも知り合いの男性に面と向かってそんなこと言われたら、引くと思うな。」

女性が言うとしたら、

Let me go to the bathroom.(バスルームに行ってくるね)
Let me go to the restroom.(レストルームに行ってくるね)

のふたつが無難だとのこと。

「どっちもお行儀良すぎて、何だかつまんないねえ。僕はTake a leakって表現、結構気に入っちゃったよ。」

と私。

誰かと一緒にいる時、「トイレへ行ってくるね」をさらっと優雅に告げる方法はないものか、と投げかけたところ、サラがちょっと考えてからこう答えました。

「そうそう、こないだのミーティングで、ある人がこんな言い方したわ。」

“Let’s take a bio break.”
「バイオ・ブレークを取ろうじゃないか。」

Bio(バイオ)は「生物の」とか「生理的な」で、Break(ブレーク)は「休憩」ですから、

“Let’s take a bio break.”
「生理現象のための休憩を取ろうじゃないか。」

となりますね。


これはなかなかクールなフレーズだと思いました。こうして日本語に訳してみると、何故か野暮ったくなるんだけど。

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