先週の金曜、同僚のジェイソンとランチに行こうという話になりました。さあ出かけようという段になって、彼がふと思い出したようにこう言って姿を消したのです。
“Let me take a leak.”
ん?一瞬戸惑う私。「リークして来る」?何だそりゃ?リークって「漏らす」だよな…。
三秒ほど考えて、ようやく分かりました。これは、
「しょんべんして来る。」
という意味ですね。すっきりして戻ってきたジェイソンが、
「さ、行こうか。」
と微笑みます。
あとで同僚マイクに、このフレーズの説明をお願いしました。
「それはよく使う言い回しだね。Let me take a dump.(ダンプして来るね)だと大の方になるんだよ。」
と笑うマイク。
「なんでTake
a で始めて名詞形のLeakで受けるのかな?動詞のLeakじゃダメなの?」
と私。
マイクによれば、“Let
me go leak.” だと「お漏らしして来るね」になってしまっておかしいのだそうです。
「これって男女とも使える表現なの?」
「いや、男だけだと思うよ。」
「そうなの?なんでかなあ。どっちもリークはするのにさ。」
念のため本日、若手の女子代表、同僚サラに確認してみました。
「そんな下品なセリフ、女性は使わないわよ。男性だって、職場では普通言わないんじゃない?もしも知り合いの男性に面と向かってそんなこと言われたら、引くと思うな。」
女性が言うとしたら、
Let me go to the bathroom.(バスルームに行ってくるね)
Let me go to the restroom.(レストルームに行ってくるね)
のふたつが無難だとのこと。
「どっちもお行儀良すぎて、何だかつまんないねえ。僕はTake a leakって表現、結構気に入っちゃったよ。」
と私。
誰かと一緒にいる時、「トイレへ行ってくるね」をさらっと優雅に告げる方法はないものか、と投げかけたところ、サラがちょっと考えてからこう答えました。
「そうそう、こないだのミーティングで、ある人がこんな言い方したわ。」
“Let’s take a bio break.”
「バイオ・ブレークを取ろうじゃないか。」
Bio(バイオ)は「生物の」とか「生理的な」で、Break(ブレーク)は「休憩」ですから、
“Let’s take a bio break.”
「生理現象のための休憩を取ろうじゃないか。」
となりますね。
これはなかなかクールなフレーズだと思いました。こうして日本語に訳してみると、何故か野暮ったくなるんだけど。
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