火曜の朝、会議のため出かけたオレンジ支社の駐車場で、それは起こりました。助手席の足元に置いてあったボブルビー(バックパック)を前かがみの姿勢で引っ張り出し、背中に担ごうと上体をひねった瞬間、鋭い痛みが腰を襲ったのです。ああ、やっちまった!一瞬にして、世界が変貌します。腰を伸ばすこともしゃがむことも出来ない、いわゆる「ギックリ腰」です。
お昼の会議は私が進行しなければならなかったので、どうにかこうにか鎮痛剤で乗り切りました。ボスのリックに事情を話し、サンディエゴへ逆戻り。それからはカイロの先生と自宅との往復。二日半、ほぼ寝て過ごしました。忙しい生活が長く続くと、こういうことになっちゃうんだよなあ。
思えばギックリ腰との馴れ初めは、渡米を目指して塾通いをしていた頃のこと。夜の神田で突然歩行不能に陥り、電信柱に抱きついて、タクシーが通りかかるのを苦痛に耐えながら待ってたっけ。
昨日の午後、妻の運転で病院へ向かっていたところ、リックからiPhoneにメールが入りました。
「怪我が起こったのが会社の駐車場だったので、これが労災に当たるかどうかという議論になってるんだ。報告書を出さないといけないので、もう一度詳しく話が聞きたい。電話くれないか?」
折り返し電話をかけたところ、いくつか質問をされました。
「じゃ、腰痛は初めてじゃないんだね。それは重要な情報だ。これが今回初めてだとなると、職務との関連性を慎重に検証しないといけなくなるからね。どのくらい前から腰痛持ちなんだい?」
私が「14年前からですね。」と答えたところ、電話の向こうで弾けるような明るい笑い声。私もつられて大声で笑ってしまいました。もうこれは断じて労災ではない、という安堵に満たされます。私もこんなことで余計なペーパーワークに時間を費やしたくなかったので、安心しました。するとリックが神妙な声で、
「申し訳ない。笑うところじゃなかったね。君が痛がってるっていうのに。ワイフにもよく指摘されるんだ。僕のこの
inappropriate laughter をね。」
Inappropriate laughter とは、文字通り「不適切な笑い」です。リックはどんな逆境も笑って乗り越える、スーパー・ポジティブ・ガイ。世の中に彼ほど前向きな人間はそういないぞと思ってたけど、ポジティブさゆえの問題ってのもあるんだな、と気づかされたのでした。
大変ですね。
返信削除実は、私はこの月曜日の昼前に、外注先の駐車場で、ギックリ来ました。その後はムリムリ打合せを終えました。
その日の夕方、定時で上がって整体に行って、なんとか楽になりました。整体の先生が、業務中なら労災ですが、どうします?と言うので、面倒は嫌だからいいです。という事にしました。
実は、一年前に一度なっていたので、いいかなと。
前の時もそうですが、忙しい仕事が一段落した頃で、ちょっと油断してた時に成るんですかね?!
それはまた奇遇ですね。おっしゃる通り、忙しい時こそ油断大敵ですね。お大事に!
返信削除ギックリ腰は腰回りのインナーマッスルの弱体化が悪い要因の一つらしいヨ。巷で最近はやっているロングブレスダイエットってのはこのインナーマッスルに効くらしい。
返信削除http://be-story.jp/articles/-/1453
ウチでも教則本買ってやっているのだが、どうやらへそ下三寸に力を込めるというのがポイントらしい。。。これって「臍下の一点」の極意だよね。思えば板の間でやってた”呼吸法”に近いものがあるかもしれない。
有難う。呼吸法、ちょっとやってみたけど意外にしんどいね。息吸って吐くだけなのに!腹筋割れるまで続けてみます。
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