2014年1月13日月曜日

読みにくい名前

昨日の晩遅く、アルバカーキに到着しました。今朝8時半に支社でチームメンバーとの初顔合わせです。

プログラム・マネジャーのエリックとは、3年前にプロポーザル・チームの一員としてサクラメントに出張した時に一度会っています。でもPMのロバートや、隣の州のデンバー支社から参加しているトッドやマリアとは初対面。

先週電話会議で自己紹介し合ったのですが、エリックを含めて全員が私の名前を正確に発音出来ず、一分間くらい四苦八苦してました。私が丁寧に模範解答を繰り返してもほとんど効果は上がらず、最終的に「しんけ」という、冗談みたいな発音に落ち着きました。私もそれ以上みんなに貴重な時間を使わせたくなかったので、「しんけ」で良しとすることにしました。大半のアメリカ人には、Shinsuke をシンスケと正しく発音することが至難の業らしく、違う名前で呼ばれることにはもう慣れっこになっています。

さて、9時半まで下打合せをした後、車二台に分乗してクライアントのオフィスへ走ります。10時のキックオフミーティングには先方から三人が出席。ひとりひとりと握手を交わしながら名前を告げたのですが、クライアントのPM(女性)に私の名前がきちんと発音してもらえるかどうかがちょっと気がかりでした。今後数か月、頻繁に接触することになる相手です。出来れば彼女には正確に名前を憶えてもらいたい。「しんけ」と呼ばれ続けるのはちょっとなあ…。

ところが、我々から受け取った名刺を机の上に並べながら、このPMが事もなげに「シンスケ」と発音したのです。まるで日本人のように。

“This is the easiest Japanese name for me to pronounce.”
「私には一番発音しやすい日本人の名前だわ。」

この意外な発言に心底驚いてたら、彼女がこう付け加えました。

「私の苗字、ムシンスキーっていうの。ポーランドの名前よ。あなたの名前とそっくりじゃない?」

彼女の名刺に改めて目をやると、確かに私のファーストネームと非常に似通ったスペル。おお~!すごい偶然。

これですっかり緊張もほぐれ、ミーティングは大変和やかなムードで進みました。

期せずして、幸先の良いスタートが切れました。


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