2013年10月18日金曜日

ハロウィンの憂鬱

10月の声を聞くと、毎年ちょっぴり気持ちがふさぎます。31日のハロウィン当日やその前後に、オフィスでコスチューム・パーティがあるのです。暗黙の了解で仕事を午後4時くらいに切り上げ、大会議室や中庭に集合して仮装大賞みたいなイベントが始まるのですね。業務時間中に平気でコスプレやるってどうなのよ?私の常識からするとかなり変なんですが、誰もそういう疑問が湧かないみたい(これは我が社に限ったことではなく、学校でもショッピングセンターでも、銀行や図書館でもやってます)。

確かにへんてこりんな格好をした同僚達を眺めるのはちょっと楽しいけど、いざ仮装する立場に身を置くと、途端にブルーになります。ごく親しい少人数の友達とだったらまだしも、百人近いコスプレ集団の中で張り切るのってシンドイんだよなあ。ノリ、良くわかんないし。しかも私は三つの支社にオフィス・スペースがあるため、毎年招待状が三通届くのです。

「いや、その日はちょうど別件で外出してて…。」

となんとか切り抜けて来た私ですが、今年はダウンタウンサンディエゴ支社で部下のシャノンが「一緒にチーム組んでやりましょうよ」と笑顔で誘って来るので、曖昧な返事をしてしまいました。

そもそもこの仮装イベント、業務に関連付けたシャレを表現するのがミソ。ああ、確かにこの人だったらこのコスチュームだよね!と皆が納得しつつ笑う、という段取り。

「シンスケはアイディア・マンだから、すごいのが登場しそう!」

と別の同僚ボブに話しながら無駄に期待値を上げる無邪気なシャノンを見て、これはもう退けないな、と観念します。

で、たどり着いたテーマが「忍者」。我々の携わる「プロジェクト・コントロール」は、PMたちがプロジェクトを成功させるために陰でしっかりサポートするお仕事。コンセプト的にはどんぴしゃで、むしろ当たり前すぎて笑えないのですが、この発案にシャノンが大興奮。

「私、この週末にパーティーシティー(というお店)で試着してくる!」

う~ん。大学生の息子がいるような中年女性でも、ここまで張り切れるんだな。まさか「お色気クノイチ」みたいなコスチューム選ばないよな。私は内心、顔もほとんど隠して誰だか見破られないまま時間が過ぎるのを待とうかな、と考えてたんだけど…。

シャノンは更に気分が高揚してきたのか、我が社のPMソフトウェアのアイコンを拡大コピーして胸にど~んと貼り付けよう、と言い出しました。

「あ、そうだ!ほら私、ラップトップ・コンピュータを開けたまま両手で抱えて社内を行ったり来たりしてるじゃない。だからダンボールでそういう形を作って、おなかのところに貼り付けちゃおうっと!」


ダメだこの人、「忍者」の意味分かってない…。

6 件のコメント:

  1. 黒子なんてどう?

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  2. かなりのインパクトが期待出来るね。黒子が何たるかを知ってる人は皆無だと思う。でもどこで買えるの?

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  3. Kuroko costume で検索したらセーラー服が出て来ました。何でだろ?

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  4. ケインコスギのNINJAが流行ったのはもう20年くらい前だと思うケド、今でもNINJAって米国人の間で認識できるのかな?

    パソコン持って走り回るというのを聞いてキュートンのパフォーマンスを思い出してしまった。。。
    http://www.youtube.com/watch?v=kLTsbTRLETU

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  5. ううむ。残念ながら、振り付けを練習する時間がないなあ。

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