ずっと以前、「英検一級にチャレンジする」という表現はおかしい、というような記述を読みました。日本語の「挑む」は英語の「チャレンジ」と微妙なズレがあり、敵対しているわけでもない対象に「挑む」場合、「チャレンジ」は使えないのだ、と。なんとなく分かったような分からないようなこの説明に、
「よし、チャレンジするって言い回しを使うのはやめとこう。」
と完全敬遠策を取ることに決めました。
そんな経験があったためか、後に「ハッスルする」という表現を耳にした時も、「こりゃまた間違った和製英語を張り切って使っちゃってるな。」と苦笑していた私。英語のHustleと我々日本人の使う「ハッスル」には隔たりがあるに違いない、と半ば確信していたからです。
話は変わって木曜日の夕方、息子を学校で拾ってから6時半開始の剣道の練習に連れて行き、彼が一時間稽古をつけてもらっている間に残りの仕事を片付けてしまおうと、オフィスに戻りました。
うちの会社、5時半までにはほぼ全員が退社します。なのにこの日は、7時近くだというのに建物がほんのり明るい。鍵を開けて廊下をどんどん進んでいったところ、灯りの主が判明しました。ディカプリオの若い頃に似ている同僚ジェイソンが、ペンを握り締めたままこっちを向き、驚いたような表情を浮かべています。
“What are you doing here?”
「な~にやってんだよ?」
とからかい気味に間延びした声で尋ねる私。すると彼が、気色ばんでこう答えたのです。
“I’m hustling, dude!”
「ハッスルしてるんじゃん!」
そんなわけで「Hustle(ハッスル)する」は、「頑張る」という意味で使っても大丈夫なのだということが確認出来ました。
それだけです。取り急ぎの報告でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿