昨日は久しぶりにダウンタウン・サンディエゴ支社へ。総務の受付カウンターでトレイシーとシンディに会った途端、
「日本はどうだった?」
と尋ねられました。
「いやあ、素晴らしかったよ。行くところ行くところ、いい人ばかりでさ。それに食べ物がもう、うまいのなんのって…。」
「今まさに、それを聞こうと思ってたところよ!」
とトレイシー。
「やっぱりこの辺で食べる日本食とは違うんでしょ。」
「そりゃもう、ぜ~ぜん別物!」
ほんとに、日本滞在中は美味しいものを沢山食べました。刺身はもちろん、焼き魚、焼鳥、とんかつ、コンビニのおにぎりに至るまで超ウマカッタ!特に友人一家と一緒に行った金沢の料亭「銭屋」では、竜宮城で浦島太郎が受けたもてなしを想像させるほどの超絶豪華ディナーを頂きました。しめに出てきた「新生姜入り炊き込みごはん」には、夫婦で絶句。大将に、
「どんなに頑張っても、自分じゃ絶対こんなうまい料理作れませんよ。」
とレベルの低いコメントを吐いたところ、
「そりゃ家庭料理と較べちゃいけませんよ。だって私ら、今夜のために朝5時から仕込みしてるんですから。」
そりゃそうだ。彼によると、腕の良い主婦が作る料理をレクサスだとすると、彼らの料理はF-1カーなのだと。しみじみ納得しつつ、絶品炊き込みご飯を頬張る私。
そんな素敵な思い出に、突然シンディの高音が割り込んで来ました。
「そうだ、こんなRunning
Joke があるのよ!」
Running joke? 走るジョークって何だ?
いぶかる私に構わず、シンディが続けます。
「こないだトレイシーが一斉メールを出したの。ランチ・ミーティングでとった出前のチャイニーズ・フードの残り物が給湯室のテーブルにあるわよ、皆さんどうぞって。そしたらリンドンがね、」
さも可笑しそうに笑うシンディ。リンドンというのは、中国出身の真面目な風采の男。サイボーグ009に出てくる006にどことなく似ている。ふと気がつくと、彼がいつの間にか私の横に立っていたのでびっくり。シンディはきっと、彼が我々の会話に加わったのでこの話を持ち出したのでしょう。
「リンドンがこう言ったのよ。“It’s
just food to me.” (俺にとっては普通の食べ物だけど。)」
ここでトレイシーも大笑い。
「そりゃそうよね。中国人に中華料理どうぞって言ってもねえ!」
つられて私も、あっはっはと笑います。
え?これって面白いか?
横でリンドンがクスリとも笑わず、
「何が面白いのかな。」
と呟きます。
後で調べたら、Running
というのは「続いている」という意味なので、Running
Joke は「未だにウケてる冗談」ということだと分かりました。
なぜ自分が笑ってしまったのか、未だに分からないジョークです。
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