「学生たちがあっちでもこっちでも、よ~ろ~!って口々に言い合ってるんだ。どうも流行の挨拶みたいなんだけど、集団でこれやってるの見ると、気持ち悪いよ~。」
「え?何?どういう意味なの?」「You Only Live Onceを縮めてYOLOなんだって、つまり人生は一度きり、毎日を楽しもうぜ、っていうメッセージらしい。」
「ふうん。初耳だなあ。」
「僕もその時まで聞いたことなかったよ。きっと若者の間での流行りなんじゃないかな。」
そこでふと、アイディアが浮かびました。
「そうだこれ、ジェイソン知ってるかな。」
「お、確かに。彼なら知ってるかも。」
二人連れ立ってジェイソンのオフィスを訪ねます。
「ああ、知ってるよ。」と軽く答え、フレーズの意味を説明する28歳の若手エンジニア。
「ほらやっぱり。若者なら知ってるんだよ。世代のギャップだね。」
と納得する、リチャードと私。「いや、僕だって最近まで知らなかったんだよ。誰かがそう言うのを聞いて、調べただけだよ。」
と、「若者の代表」レッテルを拒否するジェイソン。
「いやあ、彼はやっぱり若いよ。僕ら40代は後れてるねえ。」
とふざけながら退散しかける私達に、
「Now you guys know it! (二人だってもう知ってるじゃん!)」
と顔を赤らめてむきになるジェイソンを、やっぱり若いな、と思いました。
帰宅して11歳の息子にこの話をしたら、
「頭の悪い子たちのグループが使ってる言葉だよ。パパが言ったらヘンだよ。」と教えられました。すかさず
「よ~ろ~!」
とおどけて息子に嫌な顔をされる私は、立派なオジサンなのでした。
息子さんの注意のおかげで「ヘンなパパ」にならずによかったですね。
返信削除メッセージの中身はとても好ましいんだけど、響きがひどくバカっぽいんだよね。この流行は長続きしないと見た。
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