久しぶりに同僚ディックと会った際、私の怒りを聞いてもらいました。
「まったくさあ、何が辛いって、頭が沸騰している時に冷静なメールを書くのが辛いよ。本当は映画パルプ・フィクションのサミュエル・ジャクソンみたいに、豪快に行きたいところなんだぜ。」ジャクソン演じる黒衣の殺し屋ジュールスが引き金を引く前に使う決め台詞を、淡々と暗誦する私。
“And
I will strike down upon thee with great vengeance and furious anger those who
attempt to poison and destroy my brothers.”
「そして私は鉄槌を下すだろう。大いなる復讐と激しい怒りをもって。私の兄弟に毒を盛り滅ぼそうと試みる者たちに。」
するとディックが、ややドラマチックにサミュエル・ジャクソンの声マネをしながら、後半を引き取ります。「そして私は鉄槌を下すだろう。大いなる復讐と激しい怒りをもって。私の兄弟に毒を盛り滅ぼそうと試みる者たちに。」
“And
you will know my name is the Lord when I lay my vengeance upon you.”
「そしてお前は知るだろう、私の名が神であることを。お前に鉄槌を下す時に。」
二人で大笑い。さすが映画通のディック。いいねえ、こういうの。「そしてお前は知るだろう、私の名が神であることを。お前に鉄槌を下す時に。」
「で、そんなメールを財務部に対して書いたわけ?」
とディック。
「いやいや、書くわけないじゃん。そんなことしたら大騒ぎになるよ。」
と私。
「もしも書く時が来たらさ、」
とディック。
“BCC
me.”「ビーシーシーしてよね。」
これには再び大笑い。BCC(Blind Carbon Copy)。自分の名前を他の人に明かさないようにしてメールを送ってくれ、ということですね。つまり、興味はあるけど大っぴらに関わるのは御免だぜ、という及び腰ぶりを表現したわけ。
ディックのユーモアのおかげで、いくらか気分が晴れました。
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