2015年12月20日日曜日

Darwin Test ダーウィン・テスト

PMソフト使用テスト最終日、進行役のクリスティーナが、出席者からの自由な質問に答えるセッションを開きました。

「システムがフリーズしちゃって全然前に進めないなあ、とイラついてたら、プロジェクトの開始日を、間違って契約締結日の数日前に設定してたんだ。こういうのって、エラーメッセージが出るべきところじゃないのかな。」

と、アトランタのジム。一旦同意したクリスティーナですが、冗談めかしてこう言いました。

“PMs will have to pass the Darwin Test.”
「PM達は、ダーウィン・テストに合格しなきゃいけないわね。」

え?ダーウィン・テスト?何だそれ?

休憩時間に入るのを待って、クリスティーナに直接質問してみました。

「ああ、それ?愚かな行為(契約締結日前にプロジェクトをスタートするなど)を繰り返してたら生き残れないでしょ。だからダーウィン・テストって言ったのよ。適者生存説のダーウィン、知ってるわよね。」

「いや、それは分かるんだけど、何だかぴんと来ないんだよね。」

「ダーウィン・アワード(Darwin Awards)って知らない?愚かな行為によって子孫を残せなくなった人たちを称える賞。後で調べてみてよ。」

さっそくネットで調査したところ、これはインターネット上で行われているイベント。毎年複数の事件が受賞しており、例えば、

「ハイジャックに失敗し手製のパラシュートを背に飛行機から脱出するも墜落死。」

「アスファルト溶液のタンク内で灯りのためガストーチを使用し、引火して爆死。」

など、ユニークでセンセーショナルな話ばかり。初めはくすくす笑っていたのですが、何だかんだ言っても人が命を落としている話です。徐々に気分が悪くなってきました。

再び休憩中、クリスティーナの席に行って簡単に調査報告をします。

「なんだかさ、あまり楽しく笑えないんだよね。結構悲惨な話が多くてさ。冗談が過ぎるというか、なんか、残酷さの方が面白さに勝ってると思うんだ。例えばエジプトの事件で、井戸に落ちたニワトリを助けようと中に降りた六人が次々に溺死し、その後引き上げられたニワトリは無事だった、なんてね。」

すると、クリスティーナばかりか、これを聞いていた周りの人たちが爆笑。え?ここでそんなに笑う?

笑いの引き金って、人によって様々なんだなあ、と驚く私。ニューヨークから来たダンディは、

「最後にニワトリが助かった、ってところが最高よねえ。」

などと無邪気に笑っています。すると、ちょっと離れた席にいたシカゴ支社のビルが会話に飛び入りします。

「昨日のニュースにこんな記事があったよ。フロリダで空き巣に入った男が逃走中、姿を隠そうと湖に入ったところ、巨大なワニに食べられちゃったんだって。」

一同、再度爆笑。


う~ん、これって西洋的なユーモア・センスなのかな?この環境で、笑いの「ダーウィン・テスト」に合格する自信が私にはありません。

2 件のコメント:

  1. あげられている事件は全部作り話だから笑えるのかと思ったら、実話なのね。。。。
    笑えないと言えば笑えないケド、モンティパイソンなんかの映像を連想するとちょっと笑えてしまうのかも。

    話は変わるが、キミの好きなダイオウイカの映像が。
    http://gyao.yahoo.co.jp/news/player/20151225-00000000-jnn-loc_all/

    NHKスペシャルで大騒ぎしたのは何だったのか?

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  2. おおおおお~!大興奮!ダイバーとして普通に潜っててこんなのに出くわしたら、パニくって急浮上して潜水病だね。


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