2013年3月9日土曜日

Come-to-Jesus meeting キリストとミーティング?

今週は、プロジェクト・デリバリー部門の北米西部を統括する副社長のチャーリーが、サンディエゴに出張していました。主だったプロジェクトをレビューするのが目的で、水曜は私がPMを務めるプロジェクトをチェックしてもらいました。

このプロジェクトは工期11年、契約額35ミリオンと巨大で、一人のPMが全てを管理するのはとても無理。そこで私が財務面を担当し、ジムが渉外担当、セシリアがチームのまとめ役、パティが文書管理担当、と手分けをしています。今日のレビューでも、この4人がチャーリーの質問にそれぞれ答えました。
チームのメンバーに対するアクションについてセシリアが説明したのに応え、チャーリーが冗談めかして “Jesus meeting” とか何とか口走りました。え?「ジーザスミーティング」?

これ、前にも何度か聞いているフレーズ。意味が分からないままずっと流してたんですが、今回は会議終了後に同僚ステヴを訪ねて解説をお願いしました。
「それは、カム・トゥ・ジーザス・ミーティングのことだね。」

「あ、そうそう。確かそんな言い方してた。」
「キリストのもとに集まって罪深い行いを改めよ、という話から来ているんだ。」

「ふ~ん。じゃ、ビジネス絡みだとどういう意味になる?」
「たとえばさ、プロジェクト・チームのメンバー達がきちんとやるべき仕事をしていないような状況が続いている場合、PMが皆を招集して仕切り直す必要があるでしょ。そういう場合に使うんだ。」

Please come to Jesus meeting. (ジーザスミーティングに来て下さい)みたいに?」
「いやいや、come-to-Jesus でひと塊。ハイフンで繋いで形容詞的に使うんだよ。」

「ええっ?」
これにはちょっと驚きました。「ジーザスミーティング」ではなく、「カム・トゥ・ジーザス」が「ミーティング」を修飾しているのだと言うのです。確かに、そうでなければジーザスの前に冠詞がつくはずだよな…。そこでちょっと考えて、例文を作ってみました。

“Jackie came down from San Francisco and we had a come-to-Jesus meeting."
「ジャッキーがサンフランシスコから飛んできて、カム・トゥ・ジーザス・ミーティングが開かれた。」
「うん、そういう使い方が正しいね。」

とステヴ。
そんなわけで、私の和訳はこれ。

“We had a come-to-Jesus meeting.”
「会議で喝を入れられたよ。」


あとで別の同僚リチャードに話したところ、彼はこのフレーズを使わないことにしてると言います。
「キリストの名を口にすると腹を立てる人がいるからね。面倒くさいんだよ。」

以前、仕事でトラブルがあった際、思わず「ジーザス・クライスト!」と叫んだのだそうです。この時そばにいた敬虔なクリスチャンの同僚に、
「彼の名をみだりに使って欲しくないな。」

とたしなめられたのだとか。ここでリチャードは間髪いれず、
「彼に救いを求めたんだよ。」

と答えたそうです。私はちょっと感心し、それは見事な返しじゃないか、とコメントしたのですが、
「とにかく、宗教色のあるフレーズは使わない方が安全だよ。」

と忠告顔。

日本で「仏の顔も三度まで」と発言したとしても、気を悪くするお坊さんはいないと思うんだけど…。

8 件のコメント:

  1. 35ミリオンドルだと、約3500億円ですか?
    11年だと、年320億?
    さすがですね。

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  2. 懐かしいマンガが出たね。
    ちなみに少年チャンピオンの40周年記念号ってのがあるらしいゾ。

    http://natalie.mu/comic/news/26670

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  3. mochaさん、1ミリオンドルは約1億円です。

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  4. 失礼しました。

    35億円ですね。

    11年で35億円だと、年3.2億ですね。
    それを4人で担当されるのですね。

    先日お話しした当方の案件は、5年で60億ですので、年12億円ですから、単純に比較すると、4倍の12人で対応しなければならない計算になりますね。

    そんなものなのでしょうか?

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  5. 日本のゼネコンの現場監督の場合、年間2億円/人と言われてますね。デカい現場にいたらもっと多いし、小っちゃい現場だったらもっと少ないのですが。

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    1. こんにちは

      おおむね、そういう感じがします。

      スタッフとして、年間2億円位が、管理の限界かと。

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  6. そういう計算をしたことは無かったです。契約書に書かれた要求の複雑さによるので。私のかかわっている別のプロジェクトは、規模が同じでスコープも似ているのに、財務系のマネジメントに五人が張り付いています。

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