2015年5月7日木曜日

Trippy! トリッピー!

先日、サンディエゴのオフィスで仕事していたら、環境部門のトップであるテリーがやって来ました。

「この話は何としてもシンスケにしなきゃ、と思ってたのよ。」

と息を弾ませています。なんでも、アメリカ訪問中の安倍首相を迎えた晩さん会に、高校生の息子さんが招待されていると言うのです。日本語を勉強中の彼は去年、KAKEHASHI Project という外務省肝いりのプログラムで交換留学のチャンスを得、沖縄にホームステイ。その縁で今回呼ばれたのだと。

一週間後、テリーに特別ディナーの首尾を尋ねました。息子さんは安倍首相のすぐ近くの席をゲットしたそうで、かなり緊張したとのこと。写真は無いの?と聞くと、後で見せてくれると言います。

「安倍夫人がね、自分のフェイスブックに写真を載せて、それをシェアしてくれるんだって。」

これにはのけぞりました。一国の総理大臣の奥さんがフェイスブック?そこで写真をシェア?私の顔に驚愕の色を見て取ったテリーが、笑いながらこう言いました。

It’s trippy. Isn’t it?”
「トリッピーじゃない?」

ん?トリッピー?この単語、知ってるつもりだったけど、この使い方は初めてだぞ。あとで辞書を調べたのですが、どうもぴったりした訳が載ってません。

ちなみに英辞郎には、「頭がクラクラするような、格好いい、いかす、奇抜な」とあります。

これ、合ってんの?

さて、昨日と今日はオレンジ支社でトレーニングに参加。今朝は早めにホテルを出て会社に到着し、いつも早朝出勤している同僚クリスを訪ねてトリッピーの意味を教えてもらいました。

「60年代とか70年代っぽい表現だね、それは。」

テリーは私と同い年なので、これは頷けます。

「もともと麻薬でラリッた状態を指す言葉だけど、そのケースではちょっと違うよね。それはtotally unexpected(とんでもなく意外)とかstrange(不思議)な様子を表現してるんだよ。」

なるほど。テリーの発言を思い切って意訳すれば、こうなりますね。

“It’s trippy. Isn’t it?”
「ぶっ飛んでると思わない?」

さて、明日のトレーニングはロサンゼルスで開催されるので、今夜のうちにオレンジからロスへ移動。会社が指定するホテルの中で、トレーニング会場に一番近い「The Standard Downtown LA」にチェックインしました。

実は先月、部下のシャノンと一緒にロスへ出張した際、このホテルのレストランで朝食をとったのです。食後に入った男子便所で、高さの違う小便器が四人兄弟のように並んでいたのに驚き、すかさず写真を撮ってシャノンに見せました。この分じゃ、きっと部屋もすごいんだろうね、と二人で話していたのですが、実際、部屋のデザインの奇抜さは私の予想を遥かに超えていました。

トイレとシャワーがベッドのすぐ横にあり、これが完全ガラス張り。カップルで泊まった場合、自分のあられもない姿が同伴者から丸見えになる仕掛けです。ロスのビジネス街のど真ん中、しかも会社が指定するホテルで、これはオフザケが過ぎるでしょ。

さっそく写真を添付して、シャノンにテキストを送信。

“Wow, that’s a crazy bathroom. No hiding there!”                             
「あらら、クレイジーなお風呂場ね。隠れるところが無いじゃない!」

と、予想通りのリアクション。ここで満を持して、私が答えます。

“Trippy!”

“Hahaha”

と、シャノン。

朝仕入れたフレーズが、さっそく使えたのでした。

2 件のコメント:

  1. 安部層理のファーストレディは「アッキー」の通称でちょっとブッ飛んでる人みたいだよ。韓流好きを公言していて、コンサートに通っているとか、居酒屋を開店して女将になったりとか、よくワイドショーを賑わせていたね。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%98%AD%E6%81%B5

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  2. そうか、本当にぶっ飛んだ人みたいだね。テリーも、「アッキー」とはっきり呼んでたよ。

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