今朝、総務のヴィッキーから一斉メールが届きました。交通部門の若い女性社員が無事出産した、というニュース。
“Baby (no name yet) was born yesterday, Monday, September 1st, at 2:38
AM. Coincidently on Labor Day!”
「赤ちゃん(名前は未定)は昨日産まれました。9月1日、月曜午前2時38分、奇しくもレイバーデイに!」
そう、昨日はレイバーデイ(労働者の日)の祝日だったのです。Labor(レイバー)には「労働」の他に「お産」という意味もあるため、シャレが成立するのですね。なんとも微笑ましいジョーク。
さて、ランチタイムには昼食付のミーティングがあり、30人くらいの社員が集合しました(男25人に女5人の割合)。人事を担当するヘザーが、11月の事務所移転の最新情報を提供。
「新しいオフィスには、Lactation Room(ラクテーション・ルーム)があります。」
Lactation(ラクテーション)とは「授乳」のこと。赤ん坊連れで出勤する女子社員のための部屋かと思いきや、意味は「搾乳室」。授乳期真っ最中のお母さん社員には、有り難いはからいでしょう。
「搾乳だけでなく、ちょっとの間瞑想するとか、糖尿病の社員が注射をするなど、色々な用途に使えます。」
とヘザー。そこへ私の背後に座っていた古参社員のジムが、間髪入れず切り込みます。
“I’d bring my coffee cup.”
「僕ならコーヒーカップ持っていくな。」
これには、部屋中の社員がどっと笑います。「女子社員の母乳をコーヒーに入れてもらおうっと」という意味なのですが、堅物エンジニアとして知られる中年社員のジムがこんなきわどいジョークを放ったことに対する驚きも手伝って、笑い声が打ち寄せる波のように何度も膨らみながら続きました。ふと振り返ってジムを見ると、顔を真っ赤に染めて俯きながら笑っています。さすがに彼も、言ってしまってからヤバいと思ったのでしょう。でもウケたのでほっとして笑っている。みんな、そんなジムを見て更に笑います。
あとで同僚のリチャードやマリアとこの話をした際、
「ああいうジョークって有りなの?問題にならないの?」
と質問してみました。最近は会社全般セクハラに極めて敏感なので、こういう発言は新鮮だったのです。
「ま、ぎりぎりだよね。でも皆ジムがどういう人物かよく知ってるし、ほとんどの人が笑ってたから大丈夫じゃない?」
とリチャード。
「あたしの周りにはもっと品の無い冗談言う人が沢山いるから慣れっこだけど、確かに危ないところかもね。」
とマリア。産休明けの女子社員も複数いる女性優位のダウンタウン支社で同じ発言をしたら、一体どんなブーイングが飛び出しただろう?
想像したら、ちょっとドキドキして来ました。
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