月、火とオレンジ支社へ一泊出張。15年来の友人でオレンジ郡在住のK子さん、彼女の親戚で日本から留学中のMちゃん(19歳)と、三人で焼肉屋Anjin (アンジン)へ繰り出しました。Mちゃんは大阪出身。隣に住む叔母さんの家が焼肉屋だそうで、子供の頃から週3日(!)は焼肉を食べて来たと言います。
そのMちゃんが、
「私、ここまで美味しい焼肉屋には日本でも行ったことないです!」
と絶賛。
「だよね!特に石焼ビビンバは絶品でしょ!」
と興奮する私。14年前に渡米した頃から、ずっとAnjinに通って来た私。Mちゃんみたいな焼肉通に高い評価をしてもらい、嬉しくなったのです。
「エクストラ・クリスピーでお願いします。」
特別注文を入れるMちゃん。へえ、そんな手があったのか…。考えたこともなかったなあ。いつもより一層カリカリに仕上がった石焼ビビンバは、信じられないくらいハイレベルのご馳走になりました。
翌日、元部下のヴィヴィアンに会いました。彼女はずっと私の下で働いていたのですが、最近になって副社長リチャードの助手に昇格。私はそのリチャードから午後のミーティングに呼ばれ、2階の会議室が空くまでの間、ヴィヴィアンと無駄話をしていたのです。
「Anjinでしょ、知ってる!評判良いわよね。でも一度も行ったこと無いの。」
焼肉通Mちゃんの絶賛ぶりや、石焼ビビンバの美味さを丁寧に描写したところ、
「もうやめてよ!今すぐ行きたくなっちゃうじゃない!」
と笑うヴィヴィアン。
「Yelpで調べてみよっと。」
Yelp(イェルプ)というのは、ネット上の口コミサイトです。ホテルやらレストランやら、ありとあらゆるもののレビューが載っています。出張などで知らない街に行った時、食事の場所や宿泊先を決めたりするのに重宝します。後でiPhone App
のYelp でAnjin を調べたところ、「星4つ半」の高得点でした。近所にあるライバル店のManpukuが、星4つ。よしよし、競争、大いに結構!二店とも、切磋琢磨してますます美味い料理を出してくれ!
間もなく会議室のドアが空き、リチャードとヴィヴィアンに連れられて二人の社員(デイヴィッドとビバリー)と初対面する私。二人はJustice
Group という、法務関係のプロジェクトに特化したチームの重鎮。刑務所や裁判所の設計建築が主な仕事です。リチャードに促され、私はうちのチームが提供しているプロジェクト・コントロールのサービスについて説明しました。
「シンスケの助けを借りれば、君たちはプロジェクトの技術的側面やクライアント対応にもっと時間を割けるだろう。」
とリチャード。
「願っても無い話だわね。」
とビバリー。デイヴィッドも、「よろしく頼む!」と大歓迎の意を表します。
「デイヴィッド、とりあえず君が現在担当している二つのプロジェクトから始めようじゃないか。」
とリチャード。二件ともオレンジ郡内の刑務所拡張プロジェクトだということが、ここで初めて紹介されました。そもそもそんな刑務所が近所にあったこと自体が驚きで、一体どんなところだろう、と興味をそそられた私。自分の席に戻ってからググってみました。
すると、検索結果の早くも三つ目にYelp のページが出て来ました。え?Yelpに刑務所?レビュー書いてる人がいるの?まさかね…。
半信半疑でクリックしたところ、なんと本当に留置経験者らしき人のコメントが載っています。
“The food is 10x better then the other 2 jails. They
actually give cheese with their bologna sandwiches.”
「食事は他の二つの刑務所に比べて10倍うまいぞ。なんと、ボローニャサンドイッチにチーズが入ってるんだ。」
“The officers tend to be a little more relaxed here, but they do count
more often - which does get annoying.”
「看守たちは大抵ゆるい感じだけど、点呼の回数はずっと多いな。これが結構イラついて来るんだ。」
このコメント読んで、何をどう参考にすれば良いのでしょうか?
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