先日、サンディエゴのオフィスで仕事していたら、環境部門のトップであるテリーがやって来ました。
「この話は何としてもシンスケにしなきゃ、と思ってたのよ。」
と息を弾ませています。なんでも、アメリカ訪問中の安倍首相を迎えた晩さん会に、高校生の息子さんが招待されていると言うのです。日本語を勉強中の彼は去年、KAKEHASHI
Project という外務省肝いりのプログラムで交換留学のチャンスを得、沖縄にホームステイ。その縁で今回呼ばれたのだと。
一週間後、テリーに特別ディナーの首尾を尋ねました。息子さんは安倍首相のすぐ近くの席をゲットしたそうで、かなり緊張したとのこと。写真は無いの?と聞くと、後で見せてくれると言います。
「安倍夫人がね、自分のフェイスブックに写真を載せて、それをシェアしてくれるんだって。」
これにはのけぞりました。一国の総理大臣の奥さんがフェイスブック?そこで写真をシェア?私の顔に驚愕の色を見て取ったテリーが、笑いながらこう言いました。
“It’s trippy. Isn’t it?”
「トリッピーじゃない?」
ん?トリッピー?この単語、知ってるつもりだったけど、この使い方は初めてだぞ。あとで辞書を調べたのですが、どうもぴったりした訳が載ってません。
ちなみに英辞郎には、「頭がクラクラするような、格好いい、いかす、奇抜な」とあります。
これ、合ってんの?
さて、昨日と今日はオレンジ支社でトレーニングに参加。今朝は早めにホテルを出て会社に到着し、いつも早朝出勤している同僚クリスを訪ねてトリッピーの意味を教えてもらいました。
「60年代とか70年代っぽい表現だね、それは。」
テリーは私と同い年なので、これは頷けます。
「もともと麻薬でラリッた状態を指す言葉だけど、そのケースではちょっと違うよね。それはtotally
unexpected(とんでもなく意外)とかstrange(不思議)な様子を表現してるんだよ。」
なるほど。テリーの発言を思い切って意訳すれば、こうなりますね。
“It’s trippy. Isn’t it?”
「ぶっ飛んでると思わない?」
さて、明日のトレーニングはロサンゼルスで開催されるので、今夜のうちにオレンジからロスへ移動。会社が指定するホテルの中で、トレーニング会場に一番近い「The
Standard Downtown LA」にチェックインしました。
実は先月、部下のシャノンと一緒にロスへ出張した際、このホテルのレストランで朝食をとったのです。食後に入った男子便所で、高さの違う小便器が四人兄弟のように並んでいたのに驚き、すかさず写真を撮ってシャノンに見せました。この分じゃ、きっと部屋もすごいんだろうね、と二人で話していたのですが、実際、部屋のデザインの奇抜さは私の予想を遥かに超えていました。
トイレとシャワーがベッドのすぐ横にあり、これが完全ガラス張り。カップルで泊まった場合、自分のあられもない姿が同伴者から丸見えになる仕掛けです。ロスのビジネス街のど真ん中、しかも会社が指定するホテルで、これはオフザケが過ぎるでしょ。
さっそく写真を添付して、シャノンにテキストを送信。
“Wow, that’s a crazy bathroom. No hiding there!”
「あらら、クレイジーなお風呂場ね。隠れるところが無いじゃない!」
と、予想通りのリアクション。ここで満を持して、私が答えます。
“Trippy!”
“Hahaha”
と、シャノン。
朝仕入れたフレーズが、さっそく使えたのでした。
安部層理のファーストレディは「アッキー」の通称でちょっとブッ飛んでる人みたいだよ。韓流好きを公言していて、コンサートに通っているとか、居酒屋を開店して女将になったりとか、よくワイドショーを賑わせていたね。
返信削除http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%98%AD%E6%81%B5
そうか、本当にぶっ飛んだ人みたいだね。テリーも、「アッキー」とはっきり呼んでたよ。
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